セムラとは?
スウェーデンの冬の風物詩といっても過言ではない「セムラ(Semla)」についてお話ししたいと思います。セムラはスウェーデンの伝統的なお菓子で、特に「Fettisdagen(フェッティスダーゲン)」に食べられるものです。これは、キリスト教の四旬節(Lent)の断食期間が始まる前の最後の祝祭日にあたります。
セムラの特徴と味わい
セムラは、カルダモンが香るふんわりとした小さなパンに、アーモンドペースト(マジパン)とたっぷりのホイップクリームを詰め、粉砂糖を振りかけたスイーツです。伝統的な作り方では、パンの上部を切り取って帽子のようにし、中身をくり抜いてアーモンドペーストと混ぜ、クリームをのせた後に切り取った帽子をかぶせます。
見た目は日本のシュークリームに似ていますが、味はまったく異なります。セムラはシュークリームよりもかなりヘビーです。実際、私にとって普通サイズのセムラは胃もたれするほどでした。去年はシュークリームの感覚で食べてしまい、大変なことになりました…。土台はふわっとしたパンですが、中にはずっしりと甘いアーモンドペースト、その上にたっぷりのホイップクリームが乗っているので、納得のボリュームです。
セムラの歴史と食文化
もともとセムラは、四旬節前に栄養価の高いものを食べて断食に備える目的で食べられていました。昔は牛乳に浸してスープのようにして食べる習慣もありましたが、現在ではそのまま楽しむのが一般的です。
スウェーデンでは、セムラの季節になるとベーカリーやスーパーにずらりと並びます。会社や家庭でもFika(フィーカ:お茶の時間)に楽しむ習慣があります。私はこの時季が好きになってきました。ベーカリーやカフェのショーウィンドウにはセムラが並び、「あ、今年もこの季節がやってきたな」と感じます。ベーカリーによっては、ミニサイズのセムラをディスプレイに飾っているところもあり、寒くて日照時間の短いどんよりとした冬の日でも、通りがかるとほっこりした気持ちにさせてくれます。


進化するセムラ
最近では、クラシックなセムラに加えて、チョコレートやベリー入りのもの、クロワッサン生地を使った「クロムラ(Kronsemla)」、さらにはヴィーガン仕様のものなど、さまざまなバリエーションが登場しています。今年は、バレンタインデーの限定バージョンでピンクのセムラも売られていました。

また、私のお気に入りのカフェのセムラは、クラッシュしたアーモンドがふんだんにアーモンドペーストの中に入っているタイプです。ベーカリーやカフェによって違いがあり、それぞれの味を楽しめるのが魅力です。

スーパーマーケットのセムラも侮れません。スウェーデンのスーパーマーケット**ICA(イーカ)**では、普通のサイズよりも小さいミニセムラが売られていて、味も良く、私にはちょうど良いサイズです。比較対象が生活感丸出しの味の素の瓶ですみません…

まとめ
セムラは単なるスイーツではなく、スウェーデンの冬の風物詩であり、文化的にも深い意味を持つお菓子です。この時期にスウェーデンを訪れたら、ぜひ試してみてください!
Fettisdagenは、イースター(復活祭)の47日前にあたり、毎年日付が変わります。通常、2月中旬から3月上旬に設定されます。2025年だとFettisdagenは3月4日(火曜日)です。
ただ、スウェーデンでは、Fettisdagenを迎える前、1月頃からすでにセムラが店頭に並び始めるので、長い期間楽しめますよ!
最後まで読んでくださってありがとうございます!それではまた、Hej då!
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